注文住宅に地下室は必要?設置するメリット・デメリットを知ろう!

公開日:2023/05/15  最終更新日:2023/04/07


皆さんは、地下室と聞くとどんなことを思い浮かべますか?「秘密基地のようなイメージ」や「地震や台風などの災害を防いでくれるシェルター」、「音楽やスタジオなど、音漏れを気にせずに楽しめるスペース」など、さまざまあるかと思います。今回は、注文住宅に地下室をつくることについてのメリット、デメリットについて深掘りします。

地下室のタイプごとの特徴

プライベートな空間が欲しい方や、趣味を生かして楽しめる部屋が欲しい方もいらっしゃるでしょう。注文住宅では、顧客のオリジナリティにあふれたマイホームをつくることが可能です。地下室のタイプには3種類あるため、それぞれの特徴を紹介します。

全地下タイプ

全地下タイプとは、地下室のなかでも部屋全体が地中に埋め込まれているタイプです。窓をつけることができませんが、地下室のなかで防音性や遮音性に優れているといえます。納戸や物置などに利用される方も多いですが、室温の安定も期待できるため、食材のストックやワインの貯蔵庫、さらにはスポーツや楽器を弾けるスペースなどに活用できます。

半地下タイプ

限られたスペースを上手に活用できるのが半地下タイプです。広い部屋を造りたいと思っていても、限られた敷地内に広い部屋を設けることはとても難しいです。しかし、建築基準法改定により容積率が緩和されたことにより、「住宅として使用されている地階であること」「地盤面から高さ1m以内に天井部分があること」「天井高の1/3以上が地盤面より下にあること」という条件を満たすことで、確保することが可能です。

ドライエリアを設けた地下室・半地下室タイプ

地下室を持つ建築物の外壁を囲むように掘り下げられた空間のことで、 日本の 建築基準法 では、居室として使用する場合にはドライエリアを設けなければならないと定められています。なぜなら、採光・防湿・通風の確保・閉塞感などの解消・避難経路の確保が必要となるからです。

そのためドライエリアをつくることで、地上階のように自然光を感じることができます。また、換気性能のうえでも自然換気がしやすくなり、空間としての快適性もあがります。ドライエリアタイプを設けた地下室は、地上と地下のメリットを活かしたタイプといえるでしょう。

注文住宅に地下室を設けるメリット

地下室ときくと、暗いイメージがあると思いがちです。しかし、近年では明るく快適な地下室にすることが可能です。ではいったいどんなメリットがあるのでしょうか。

一般的に家を建てる際、土地に対して建ぺい率、容積率、高さ制限などのさまざまな制限が設けられます。しかし、地下室を設けることで限られたスペースを生かすことが可能となります。

さらに、地面に囲まれた上にコンクリートで施工されているため、防音効果・遮音効果ともに発揮してくれます。ご近所に気を使わずに趣味を生かした生活ができます。

また、建物は高さがあるほど揺れやすくなりますが、地下は深くなるほど揺れが小さくなる傾向があります。そのため、地震や台風などによる避難場所としても活用できることが大きなメリットではないでしょうか。

注文住宅に地下室を設けるデメリット

地下室を設けることにはメリットだけでなく、デメリットもあります。まず地下室をつくる場合に、ボーリング調査費用、山留め工事費用、型枠工事、鉄筋工事、コンクリート工事などさまざまな費用がかかります。

また、湿気がたまりやすくなるため防カビ工事費用もかかります。半地下には湿気がたまりやすく、カビが発生してしまうこともあります。カビを抑制するには換気が大切であるため、換気口の設置やドライエリアの設置を検討するべきです。

地下室を造るための費用はどれくらい?

地下室は、地上のお部屋以外にワンフロアを増やせるだけでなく、広さを確保する際には有効的ともいえます。しかし、費用がどれくらいかかるのかも把握しておかなければなりません。地下室の工事は、1坪(3.31㎡/畳2枚ほど)あたりおおよその相場としておおよそ150万円くらいと考えておきましょう。

地盤調査から始まり、土の掘り返し、さらには土を処分する費用が発生します。ほかにも崩れ防止の補強や湿気対策、鉄筋コンクリートの施工費などがかかります。相場として、1坪(3.31㎡/畳2枚ほど)あたりの工事費は、おおよそ150万円くらいです。

もちろん、地下室のタイプや広さ・土地の状態によって、費用が異なります。地下室の工事は、手間と難易度の高い工事のため、地上に建てる通常の工事費よりも1.5〜2倍のコストがかかります。

まとめ

地下室にはそれぞれタイプごとの特徴があります。自分だけのプライベートな空間が欲しい方や趣味を生かして楽しめる部屋が欲しい方もいらっしゃるでしょう。注文住宅では地下室をつくることが可能です。メリット・デメリットをしっかりと理解したうえで、オリジナリティにあふれたマイホームにしましょう。

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